2013年8月31日土曜日

対立している相手には、ロジックだけではダメ!~『プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法』石井琢磨著を読みました。~

プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法



誰かを説得したい人は、この本の通りにまず行動してみるのが一番の近道だと思います。

 

みなさんは、正論が通らない経験をしたことはありませんか?
しょっちゅうあるのではないでしょうか。

なぜなら、正論とは「自分にとって都合のいい正義論」であって、その他の人にとってはどうでもいいことだったり、逆に都合の悪いことだったりするからです。

 
例えば、いくら「原発反対」と言ってみても、原発で生活をしている人にとって、職を失い、生活が危うくなるような主張は、都合が悪いだけです。

 

会社の中でも、何かを提案しようとすると「今までのやり方の方が楽だ」「新しい方法はうまくいくかわからない」など、色々な反対に合う場面があるでしょう。

 

問題解決型の仕事をする上で、障害となるのは、利害関係の対立です。対立している相手とは、心理的にも相反する状態なので、向き合うにはエネルギーが必要です。だから、私も、ついつい相手の言うなりになるという、楽な方を選んでしまっていました。

 

交渉と言うとガンガン主張し合って「勝つか負けるか」の世界だと思っていたのです。だから、交渉の技術がないなら、はじめから丸呑みした方が無駄な努力をしないで済むと思っていました。

しかし、双方が納得して合意することが理想的な交渉のあり方だとわかってから、そのような交渉をするにはどうしたらいいのか、日々考えて来ました。

 

その答えが鮮やかに書かれているのが本書です。

 

例えば、

・まずは、友好な連帯関係を結ぶ
 
 
・感情に対処する→論理的に説得する→感情に対処する

 
  ・心理戦は情報戦である

 

など、戦略的に交渉を進める具体的な方針が書かれています。

 

 

理想的な交渉を進めるには、相手の強い負の感情に影響を受けず、WinWinの関係を作り、最後には相手に「得をした」と思ってもらえるような落とし所を考える必要があります。

 
交渉とは、とても知的で、感情もフルに使う戦いであることは間違いありません。

ただ、人の言うなりになるだけの人生など、本当につまらないものです。

 

自分の人生を生きるためにも、交渉術は絶対に身につけておきたいスキルだと思います。

 

毎日ハードな交渉を繰り返している交渉のプロであり、論理的文章のプロ、弁護士石川琢磨さん著の本書は、交渉術本の中でも頭一つ突き抜けた本だと思います。

 


プロ弁護士の「心理戦」で人を動かす35の方法

今年読んでよかった本10冊に入れたい1冊です。

 

※本書は、レビュープラス様より献本いただきました。

2013年8月24日土曜日

【おすすめ本】『日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方』北山公一著

日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方



日本人には、世界標準のコミュニケーション力が不足しています。



現在私は、子ども英語講師養成のための職業訓練に通っており、私のクラスの10パーセントは外国人の方達です。



その中のフィリピン出身の50代の女性から、母国の英語教育についての話などを聞きました。すると、日本は言語コミュニケーション教育が遅れすぎなんじゃないかと思える発言が次々に飛び出しました。



「どうして日本ではこんなに英語が通じないの?」



「日本では小学校3年生で英語を始めて、年間4時間しか授業がないってどういうこと?フィリピンは小学校1年から毎日英語の授業があって、会話をしているのよ。」



「なんで小学生向けの授業で、フルーツや動物の名前を覚えさせるの?幼稚園レベルの言葉なのに。」



彼女はごく一般的な方ですが、幼稚園からでも英語を話すのは普通だとも言っていました。



私は、教育において、「日本流は、甘い」と考えています。



日本では、国際化とかグローバルスタンダードという言葉が、かなり昔から使われていますが、実質、多くの人が世界共通語の英語すら使いこなせていません。

国語の授業もゆるすぎます。小論文やディベートの技術をなぜ教えないのか、甚だ疑問です。言語教育があまりにもお粗末なんです。



そうして、正しい自己主張や意思決定ができない、優柔不断で無責任な大人達が増えていく社会になっていきます。



☆多様性の中で生き抜くための本質的なガイドブック



本書は、15年間グローバル企業で勤務した著者が、「世界標準」の伝え方を非常にわかりやすく解説している本です。



例えば、「数字」「ファクト」「ロジック」で考え、伝えることは世界標準です。

自分とは全く違う人生を歩んできた人とのコミュニケーションは、共通のルールがあってこそ成り立ちます。そして、良いコミュニケーションができる相手が増えれば増えるほど、仕事はうまくいきます。



本書を読むと、例えグローバル企業に勤めていなくても、すぐにでも仕事に生かしたい技術が豊富に得られます。

職場において、従業員の価値観の多様性が進んでいる昨今、あらゆる人とのコミュニケーションをスムーズにしたいと思いませんか?



本書を読んで、私がすぐに実行したいと思ったことを3つだけ挙げておきます。



・深い議論が効率的に出来る会議の運営(資料の事前配布、論点をまとめる下準備、会議では必ず結論を出す。)

・資料を読んだら、自分なりの論点を見つける

・主張には必ず「数字」「ファクト」「ロジック」に基づく理由をつける。好き・嫌いにも必ず理由を考えて言語化する。



まずは、日々、自分の意見を持って暮らす事、そして、自分なりの理由を必ずつけること。その習慣によって、自己の主張をスムーズに伝えることができるようになり、グローバルリーダーとしての下地が作られていくはずだと思います。



本書の豊富な具体例のおかげで「世界標準のコミュニケーション力を身につけること」は極めて基本的なことだという結論に至りました。

  

※本書は、レビュープラス様より献本いただきました。ありがとうございます。


日本人が「世界で戦う」ために必要な話し方

2013年8月23日金曜日

いろんな視点に出会おう!『それでも笑顔ではたらいてほしいからオススメしたい本があるッ!』に寄稿しました。


名古屋ライフハック研究会のスタッフであり、目標達成支援サービス『Check4Life』の運営・制作をされている、しんりんさんからのご紹介で、本のオススメ本サイトそれでも笑顔ではたらいてほしいからオススメしたい本があるッ!に寄稿させていただきました。
 
http://career-books.org/2013/08/nobirusigotojutu/
 

それでも笑顔ではたらいてほしいからオススメしたい本があるッ!は、20代の方たちを対象に「はたらく喜び」「はたらく意義」「はたらく姿勢」について考え、「勇気づけられる、元気がでる」本を紹介していくサイトです。


 
歌手の池田聡さんや、名大社の社長さんなど著名人をはじめ、各業界で働く先輩方が心をこめて選んだ1冊がずらりと並んでいます。

 
今回私が紹介させていただいた本は、斎藤孝さんの『斎藤孝の伸びる仕事術』です。
仕事の基礎を身につけるための必読書だと思います。

齋藤孝の伸びる仕事術
    

私達は、もし、優れた国語の先生の指導を受けていたら、物事を理解したり、文章を書いたり、要約したり、言葉で情報を伝える技術が十分に備わっていたはずです。しかし、殆どの人が大学に入るまでに、正しい技術を訓練して身につけた経験がないと思います。

 私もその一人です。

そして、多くの人が読む・書く・話す・聞く技術が未熟なために、仕事のクオリティが下がってしまう経験をしています。

 
 報告書、メールの文章、スピーチ、口頭での報告、連絡など、伝える目的や内容が明瞭になるように常に自分の言語力を反省し、鍛えていくと、多くの人からの信頼を得て仕事を任せてもらえるようになります。

 
書は、20代の方向けのオススメ本をということで選んだのですが、すべての年代の方におすすめできる内容です。
   

サイトそれでも笑顔ではたらいてほしいからオススメしたい本があるッ!は、様々な方の寄稿のおかげで、今まで気づかなかった視点ではたらくことを見直す事ができます。今後も楽しみに読んでいきたいと思います。

 

2013年8月14日水曜日

【本の感想】『奇跡の営業』山本正明著を読むと、フィードバックがいかに大事かがわかります。

奇跡の営業


 
☆嫌な営業・いい営業

 
  これまで“営業”という言葉を聴くと、“迷惑”と同義でとらえてきました。

「強引に勧めてくる」「こちらの興味のない話を延々と続ける」「勝手な時間に訪問してくる」など、こちらの都合お構いなしだからです。

 

一方で、決して嫌な感じのしない営業職の方もいるし、営業力がない会社は収益が上がらないわけなので、「成功している営業のあり方」も確かにあるはずです。

 

一言でいえば、お客さんが喜んでくれる営業が存在するはずなのです。

 

『奇跡の営業』は、技術職だった普通のおじさんが44歳でソニー生命保険株式会社に転職し、4000人の営業職のトップに立った秘訣を明かしています。

 

あらゆる営業職、個人事業主の方にとって、自分の会社の商品・サービスを必要としている人をみつけて、ちゃんと理解してもらい、納得して買ってもらったあと、「ああよかった。またお願いしたいな。」と本心から思ってもらえるのが理想ですが、そう簡単にはいかないのはなぜなのでしょう?著者の山本さんは、どのようにして驚異の連続挙績460週を達成されているのでしょうか?

 

☆フィードバックを徹底的に生かすこと

 


奇跡の営業

私が本書を読んで、すぐに自分の生活に生かしたいと思ったのが「フィードバック」です。

 

著者は、オリジナルのアンケート用紙を作り、お客さんに記入してもらっています。

つまり、お客さんの本音をつかもうという努力を惜しんでいません。

 

他にも、

 

・商品トークは中学生に聞いてもらう(何も分からない人に説明して、わかってもらえているか確認する)

・毎日の仕事に点数をつける

・失敗を生かす仕組みを持つ

・帰り際に現れる顧客の本音に注意を向ける

 
など、常に、他者目線を持って改善することを徹底しています。

 

私も毎日の「もっとこうしたほうがよかったこと」「相手が感じたこと」を徹底して分析して、お客様に安心感を持ってもらうためのフィードバックシステムを作ることにしました。

 

勉強会や学校でフィードバックの機会があれば、「なるべく、改善すべき点を教えて下さい。」と懇願したり、仕事では、自分を厳しい目で見てくれる人、お客さま、同僚から率直な感想を聴いたり、アンケートをとって、次のアクションにつなげていきたいと思います。

 

 みなさんも、このブログについて何か気付いたことがあれば、是非コメントをお寄せくださいね!

 
※本書は、レビュープラス様より献本いただきました。御礼申し上げます。